<第3回「平成30年度初期研修医のための動物を用いた外科手術トレーニング」が開催されました>
平成30年11月20日(火)、卒後研修センター主催「初期研修医のための動物を用いた外科手術トレーニング」が行われました。今年度第3回目となった今回は、本院の初期研修医1年次1名、院外から初期研修医1年次3名、計4名にご参加いただきました。
本トレーニングでは、午前に動物倫理・福祉や基本的な手技について座学で学び、糸結び練習機を使用した糸紮法の練習をした後、午後には手術室で実際にブタを用いた外科手術のトレーニングを行います。胸部・腹部手術では基本手技を通して運針や機械の扱い方、指示の仕方などを学ぶことが出来ます。
1チーム2名ずつに分かれて行った手術トレーニングでは、少人数制の個別指導を受けながら、胸部手術では気管切開、開胸、出血の対応、胸腔ドレーン留置を、腹部手術では開腹、血管処理、消化管切除、吻合、閉腹をそれぞれ実践ました。
また従来のトレーニングに加えて、今回は「縫合手技評価シミュレータ」を使ってトレーニング開始前と終了後に手技の上達度を確認しました。トレーニング終了後には参加者全員の上達度が上がったという結果が出ましたので、研修医の皆様におかれましては、今回のトレーニングを今後の初期研修に活かしていただければ幸いです。
本トレーニング開催にあたりご指導くださいました指導医の先生方をはじめ、ご協力いただきました関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
今年度のトレーニングは残すところあと2回となりますが、応募者多数につき受付は終了させていただいております。来年度以降も開催する予定ですので、その際は是非ご応募ください。スケジュールは来春発表予定です。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.astc.med.tohoku.ac.jp/event/training2018.html
◇◆当日の様子◇◆
![]() |
![]() |
|
![]() |
◇◆参加者からの感想◇◆
- 腹腔鏡手術もシミュレータと動物でどちらも経験できるのであればやってみたい。
- 基礎基本でなかなか教えて頂く場が無い内容を一から学び直せてよかった。
- これまでの学生実習や普段の研修では経験できない、腸管吻合や血管処理を執刀医として経験できてよかった。
- 実際の腸管を吻合したり血管を処理することができる機会など滅多になく、執刀医の目線で術野を眺めるのは新鮮であっただけでなく、かけがえのない体験となった。
- もう少しだけ実技の時間があればと感じた。
- 実際に術者になってできてよかった。
- より多くの実技ができるようになってから、さらに技術を磨くために参加したい。
- 経験できてよかった手技:皮膚創の縫合、腸管吻合、脾摘、気管切開、胸腔ドレーン挿入、血管結紮、閉腹など