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<第1回ブタを用いたEUS-FNAハンズオントレーニングを開催しました>

12月6日(日)に、先端医療技術トレーニングセンターにおいて、ブタを用いた超音波内視鏡下穿刺吸引法(Endoscopic ultrasonography(EUS)-guided fine needle aspiration(FNA))ハンズオントレーニングを開催しました。

EUS-FNAは、超音波内視鏡を用いて、膵臓や消化管に近接した臓器を超音波で描出しながら、組織の採取や、膵嚢胞、胆管・膵管のドレナージを行う手技です。しかし、EUS-FNAは高い侵襲を伴うために、若手内視鏡医が行う機会は少ないのが実情です。また、採取した組織の検体処理の教育や啓蒙、普及も困難です。今回のブタを用いたハンズオンセミナーの目的は、実際にEUS-FNAの手技を生体であるブタを用いて体験し、その穿刺技術と採取した検体処理を学ぶ事です。艮陵協議会に加盟の研修病院から卒後2-5年の研修医、後期研修医10名が参加しました。

午前中は、動物実験施設の三好一郎教授と末田技術職員の動物福祉の講義を受講し、動物実験が行われる深い背景を学びました。午後からEUS-FNAのハンズオントレーニングを行いました。全身麻酔下のブタを用いて、EUS-FNA用の超音波内視鏡を口から胃内へ挿入し、胃から肝臓を超音波で描出後、内視鏡の鉗子口からEUS-FNA用の穿刺針を挿入し、受講者は肝臓を穿刺しました(ブタの膵臓は描出が難しく肝臓を穿刺しました)。採取した検体は、その場で細胞診と組織診用に検体を分離され、検体の処理方法も学びました。また、EUS-FNA用のファントムを用いて描出と穿刺の練習も行いました。

極めて充実した内容のEUS-FNAハンズオントレーニングを行う事が出来ました。受講者10名の他に、講師として消化器内科、消化器外科、病理部から細胞検査士、実験動物センターなどから合計30名以上の方が参加しました。

今回の反省をふまえ、今後も継続して行う予定です。次回の予定は決まり次第御連絡いたします。今後とも宜しくお願い申し上げます。

東北大学 消化器内科 菅野 敦

 

◆当日の様子◆

 

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